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草加ファミリー歯科 矯正歯科クリニック

奥歯の生え変わる時期

この時期の治療方針

前歯の入れ替わりが一段落すると、今度は奥歯の交換の時期に移行します。
この時期を混合歯列II期などと呼んだりします。

子どもの歯が大人の歯に生え変わり始めてしばらく経ち、まだ定位置に落ち着いていない時期です。

大人の歯と子どもの歯が同じ本数くらいで、抜けていてスペースが空いていたりもする複雑な

まさに「混合」といった時期になります。

成長のスピードについては個人差や男女差もあります。ですので一概には言えませんけれども、
おおよそ小学校中学年から高学年にかけて、人によっては中学生になってもこの時期に含まれます。

 

混合歯列Ⅰ期の後半やこの混合歯列Ⅱ期は上顎骨・下顎骨の成長の時期です。

 

ですので、矯正を行う場合でも歯に装置をつけてワイヤーで動かすような治療ばかりではなく、

ヘッドギアやフェイシャルマスクという器具を使用して、骨の成長方向を促したり、
抑えたりするような治療をすることも多い時期です。

 

有名なところでは「ファインディングニモ」で水槽のある歯医者さんのシーンが出てきますが、

あの時に出てくる人間の女の子が「顎外固定装置」というものをつけています。

 

この装置にも、やはり利点や欠点がありまして、その治療効果をどれくらい期待出来るかなど

を総合的に判断して当院では診療方針を決めさせて頂いています。

理想的な歯並びとは

理想的な歯並びと呼ばれるものを私たち歯科医師は教わっています。

新しい理想的な歯並びという概念を提唱するほど、多くの歯科医師は情熱的ではなく、
教わった通りにやりさえすれば無難にこなせます。

そして、過去の偉人の決めてくれた理想的な歯並びという概念は、確かに疑問の余地のない
概念であり、利用させてもらうのには申し分のないものです。

ただ、この理想的な歯並びというものを専門的にマニュアル通りに判断し過ぎてしまうと、
ほとんどの人にとって、ほぼ治療介入となってしまいます。
ですから、柔軟な対応を考えなくてはいけません。

 

理想と個性

そもそも、上顎の骨と下顎の骨はそれぞれ独立した骨です。
骨の成長様式から、発達する年齢や部位なども全く異なります。

「身長が何cmまで伸びるかわからない」のと同じように、
「顎の大きさがどれくらいまでになるのか?」という疑問も予想しにくい面もあります。

仮に上手くいったとしても、「治療介入なしでもそうなったのではないか?」
ということが証明できません。

この場合はいわゆる「やり損」になってしまいます。

これらのことまで考慮して慎重に判断するに越したことはありません。

 

遺伝的な要因も大きいとは言われていますが、戦前と戦後では骨格もだいぶ

変わってきているように、環境要因も大きな影響を与えることが考えられます。

 

専門的なアプローチでは理想的な歯並びに対して、現状の歯並びがどれほど
かけ離れているのかを判断し、

理想的な歯並びに近づけるにはどのような矯正装置を適応するればよいのか
というお話になります。

まさに、このことこそが専門家の行うことなのだろうと思います。

当院ではそれに加えて環境要因についてアプローチをすることも同時に行ってゆきます。

採用する治療方針もだいぶ違ったものになります。

 

 

矯正治療の変化

今までは矯正治療に関しては専門のクリニックにご紹介をする歯科医院がほとんどでした。
稀にアルバイトの先生が月に1回2回ほど来てくれるといった医院もあります。

けれども、インプラントと同様に近年では多くの先生が矯正治療をやるようになり、

マウスピース矯正の症例数や患者様の便利さが上がったというメリットも増えました。
歯並びへの意識の高まりは、虫歯や歯周病への関心の強さへと繋がりやすいですから、
とても好ましい傾向だと思います。

 

しかし一方で、最近は、上顎骨や下顎骨が発達する年齢を考慮に入れていない治療を
よくお見かけするようにもなりました。

 

上顎骨は左右の骨が「縫合部」で合わさるような構造を取っているのに対し、

下顎骨はひと塊りの構造を取っています。

ですから、強い力をかければ上顎骨は「縫合部」が広がり、その広がった位置で

留めておくと内部に骨が出来て骨が大きく出来ることが分かっています。

 

ただし、骨を広げてキープしなければいけませんので、

24時間力を加え続けなくてはいけません。

 

一方、下顎の骨には「縫合部」はありません。

 

ですから、いくら力を加えても骨が広がることはありません。

広げるという名目で矯正装置を使っていた方をよくお見かけしますが、

歯が「傾斜」しているだけで骨自体は変化していませんので、

「方便」でそのようにお話をされているのかもしれません。

 

ちなみに、歯が傾斜してしまうと厳密には通常の矯正治療では元には戻せなくなります。

 

当院ではそのことに配慮して、簡易的な広げる装置というのは全く使いません。

 

顎の骨に対するアプローチを検討する場合のメリットとデメリットを

よくよく検討しながら治療方針をご相談させて頂いております。

 

 

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