7割の人が歯並びを気にしている
ある意識調査では「歯並びは第一印象を左右する」と
答えた人が70%を越えたようです。驚きですね。
確かに、昔から「出っ歯」「みそっ歯」「しゃくれ」「すきっ歯」
など、歯並びに関係する表現が多いです。
人を馬鹿にするなんてことはあってはならないことですけれども、
顔を構成する部位の一つである「口元」は
自分からは見えませんが、周りからはとても気になる部分だと
いうことでもあるのだと思います。
直接は言われないかもしれません。
ただ、
言わないだけで、あなたも思われているかもしれません。
そのようなことがあっては、せっかくのあなたの素晴らしさが
台無しになってしまいます。
一時期「八重歯」がチャームポイントで大人気だったアイドルも、
時が経ち大人になるといつの間にか治してしまっています。
それくらい、「歯並び」は人によっては影を落とすものです。
古くから「明眸皓歯」(めいぼうこうし)
(美しく澄んだ眼と、白く美しい歯並びのことをいい、美女の形容として
用いられる言葉です)という言葉がありました。
中国の詩人・杜甫[712~770]が詩の中で楊貴妃の美貌を形容した後で、
太宰治も「竹青」の中でこの用語を使っています。
1000年以上前の時代から、「歯並び」は美しさの象徴として人々に認識され
今でもその認識は変わっていません。
おそらく人間の美意識の根本に位置するものなのだと思います。
ハリウッド映画でも、悪役は必ず前歯を汚くしてありますよね。
気にしないのは本人くらいなもので、当院を訪れる患者様もご家族が
心配されて相談に来られる方が非常に多いです。
たまに、よくお話を聞いてみると、実は本人も気にしていて
写真の時は笑わないようにしていたとか、
悲しいエピソードが出てくることも多いです。
「個人」の満足も、周りの評価に随分と影響を受けるものです。
幸せな人生を送ってほしいと願う私どもとしましては、
矯正歯科というのはとても希望のある治療だと思っています。